それは、ある日だった。


咲紀が私に、とある質問をしてきた。


「ねえ、遥ちゃんってなんで女だからって甘く見ないでっていうの?」


……それは、昔の私に関わることで咲紀に言うことが出来なかったこと。


「遥ちゃんの辛いことも、私たちみんなで乗り越えていきたい!だって私ももう、仲間でしょ?」


泣きそうな顔で私にお願いしてくる咲紀を見てたら何やってんだよ私って思った。


大事な仲間泣かせて、何やってんだって。


ちゃんと本当の事言ってあげなきゃって。


きっと咲紀の辛いことも思い出させるかもしれない。


それでも、この道はきっと進むことになる道だから。