にじいろ

「私、杉浦くんを好きになろうとしてる。高瀬くんを忘れるために。」
「……いいよ。ことはなら。」
私は、幸せ者だ。
涙がこぼれた。

ガラッ
結美と一緒に、教室のドアを開ける。
皆、チラチラとこっちを見て笑っていた。
もう、そんなのどうでもいい。
「…机、戻しといたから」
ボソッ
………ズルい。
ほんとズルい。
呟いたのは、高瀬くんだった。
「…………ありがとう」
悔しいけど、高瀬くんを忘れられない。