礼二様達が席へ着くと橘さんは
私の所に来て


「大丈夫だったかな??」


と、首を傾げながら
優しい表情で聞くから思わず


「あ、はい…」


あーーん!
言いたい事はこんな事じゃないのに…
ありがとうございました!!
でしょ!!もう私ったら!!
美しすぎて言葉に詰まっちゃった…
わかってね、橘さん。


「良かった(笑)!!
でも、あなたとっても可愛いから
気をつけてねっ!!
男の人に声かけられても無視しなね!
落とし物も拾ったらダメだよ!!」


と、嗜めるように私に言うと


「それ…
レイジくんの受け売りじゃないの。
ミカ……」


と、涼しい顔して
アイリと呼ばれた子が
橘さんに突っ込むと


「あははは(笑)レイジの心配癖が
うつっちゃった(笑)
レイジは私より年下なのに
昔から心配性なんだよ?(笑)
あっ!でも年下って言った事は
内緒ねっ‼︎ミカはまだ誕生日来てないんだから同じ年だろ!ってすぐ
ムキになるから(笑)
ごめんなさい、話がそれちゃったね!
とにかく私が言いたい事は……
本当に気をつけて!!
周りにいる男は全て
野獣だと思え!!ってね(笑)
それじゃあまたねっ!(笑)」


と言って、礼二様の口真似を織り交ぜながら楽しそうに話した橘さん。


礼二様の印象がまたちょっと
柔らかくなりましたわ(笑)
そんなふうにお2人でいつも
戯れているのですね!!


「ミカ〜、それもレイジくんの
受け売りじゃないの……」


「くくくくっ(笑)
だって、そう言うじゃない??
ふふふ(笑)あははは……」


アイリという名の子の二度に渡る
突っ込みにとうとう我慢の限界がたっした様子の橘さんは


顔をクシャクシャにして
目に涙をためて笑った。
その笑顔は、ハッと息を飲む程
可愛くて可憐でパーっと花が咲いたようにめちゃくちゃに美しかったですっ!!


運良く橘さんの超絶に素敵な
笑顔を見れた
周りの男性陣までも
取り込んでしまって空気が変わり
一瞬シーーーンとなりました(笑)


礼二様がご自分の席から
こっちの方をギロッと睨んで

「チッ‼︎」

と、舌打ちすると
パチンっと魔法が解けたように
真っ赤な顔して止まってた男性陣が
ハッと動き出し、また賑やかな学食に
戻りましたとさ(笑)


礼二様を怒らせたら
恐ろしいですからね〜
あの柄悪男みたいな運命辿ってしまいますから(笑)



はっ!!!


橘さんは……人間よね……?
もしかして
雪女とかじゃないわよね…?
時を止める能力とかないわよねぇ…??


もう、礼二様といい橘さんといい
ここまでくると特殊能力ですよ……