すると、絢香がコップ二つとお菓子をもって部屋に入ってきた。



「あれ、座っててよかったのに。」


そう言われて荷物を持ったまま部屋をうろうろしていたことを思い出した。



「友達の部屋っていうのがなんだか嬉しくて。」



「そっか。」



そう言った絢香の顔は少し赤かった。



「私も初めてだよ。家に友達呼ぶの。」



素直にその言葉が嬉しかった。