「ただいまー」 帰ってきた陽斗の手にはケーキの箱とスプーンがあった。 「あー!お父さんの!」 二人のお父さんは近くでケーキ屋をやっている。 よく新作を持ってきてくれる。 「じゃあ、さっき呼ばれてたのは.....」 「お母さんがね、あとで持っていくからって。」 それで悠斗はご褒美って言ってたんだ。 昔から二人のお父さんのケーキが大好き。 優しい味がするんだ。 「じゃあ食べよっか。」 陽斗が箱を開けるとカラフルなゼリーが入っていた。 「りっちゃんはこれ。」