「あれ。悠斗が教えてるの?」 「ああ。」 「じゃあ。先生交代だね。」 陽斗は絢香の前に座った。 「お前はこっち。」 目の前の問題に引き戻される。 「うー。」 「うーじゃない。終わったらごほうびやるから。」 「えっ!」 ごほうびという言葉に目が輝く。 「終わってからの、お楽しみ。」 やる気の出た私はどんどん問題を進めていった。