「悠斗は?」


「授業やってたら、理解できるし。」


ガクッ。


そうでしたよ。

天才でしたねこの人は。



「で、どうしてほしいの?」


意地悪く笑う悠斗。


わかってるくせに.....


「今回もよろしくお願いいたします。」


「あはは。まぁそうだよね。」


そう。


私たちは毎回勉強会を開いている。


まぁ私が一方的に教えてもらう。っていう会なんだけど。


「あ!もう一人呼んでいい?」


思い出した。


絢香と話してたんだ。


「もう一人?」



この前、絢香とこんな会話をしていたのだ。


『そうだ!一緒に教えてもらおう!』


『一緒に?』


『うん!あの二人に!』


「ということで、どうでしょうか。」


二人に聞いてみる。


「絢香ってあのときのか。」


悠斗が思い出したのか呟く。