「えーっと.....」


まったく状況がつかめないんですが....



私が理解してないと思ったのか、先輩が説明し始めた。



「あ、えっと。リレーの時あれわざとだったの。ほんとに、ごめんなさい!」




「い、いえっ。大丈夫....です。」



周りを見ると、人がいっぱいいる。



いつの間にか注目されていたみたい。



痛いほど視線を感じる。



本当に大丈夫です。と念を押すと、もう一回謝ってから去っていった。



「なに?どうしたの?」


後ろを振り向くと、悠斗が立っていた。



悠斗の登場に、廊下はまた騒がしくなった。