「あら、目が覚めたの。」
美人な保健室の先生。
「軽い脳震盪(のうしんとう)よ。まぁ大事には至らなかったからよかったわ。」
さっきまで気づかなかったけど、所々に絆創膏や包帯が巻かれていた。
きっと一緒に治療もしてくれたんだろう。
「ありがとうございます。」
「いーえ。私よりさっきの黒髪のぼーやに感謝するのね。ここまで運んでくれたのよ?」
「黒髪の....?」
誰だかわからず首をかしげると、
「あの子よ!.....えーっと、あ!アンカー走ってた子!」
イケメンだったわねー。と教えてくれた。
きっと悠斗だ。


