「あ!ねぇ、立花さん!」
振り向くと、私に声をかけたのは斎藤さんだった。
意外な人物に声をかけられて私は立ち止まってどうすればいいかわからなくなった。
斎藤さんはこう続けた。
「一緒にいかない?音楽室」
「え?」
斎藤さんは私に言わなくても、机の前で待っている友達がたくさんいるのに。
「ほら。いつも一人でさっさといっちゃうから、声かけづらかったんだよねー」
周りに同意を求めると、前に立っていた人たちはそーそーとうなずいた。
「だから、ね。友達になろ?」
その言葉を拒む理由なんてなかった。
「うん!」


