少し間が開いて、悠斗が天高く拳を突き上げた。 ワッと応援席がわいた。 それを見て安心したのか私は、目の前が暗くなるのを感じた。 目を開くと蛍光灯の光が目に入った。 まぶしくて一瞬目がチカチカする。 一面真っ白なここはきっと保健室。 ああ、私倒れたんだっけ。 状況を理解した私は、囲まれたカーテンから顔を出した。 すると保健室の先生がくるりと振り返った。