午前の種目が終わり、お昼ご飯も絢香と食べた。
クラスの人たちは、戻ってこない斎藤さんたちと、仲良くなっている私たちを見て何があったのかとヒソヒソ話している。
絢香は前のイメージのように怖いことはなく、普通の女の子だった。
速く友達になってればよかったなんて思ったり。
話ながら食べていると、あっという間に午後の部になり、また校庭が騒がしくなった。
私も何個か競技を終え、後は学年リレーだけになった。
「次は学年リレーです。学年リレーに出る生徒は集まってください。」
アナウンスが流れた。
「あ、もう行かなきゃ。」
「そっか。頑張ってね。応援してる。」
「うん!」
絢香のエールをもらって入場門に向かうと、悠斗の姿があった。
一人でストレッチをしている。
私たち一年はアンカーが悠斗で、その一個前が私だ。
アンカーではないけど、すっごく緊張する。


