あの子たちは、弱くなんかない。


トモに嫌われて、誰も近づこうとしなかったのに、声をかけてくれた。


本当に大好き。


だからこそ、バイバイしなきゃ。


私は弱いから。


守ることができない。


浮かんできた涙がこぼれないように、上を向いた。


蛍光灯の光がまぶしい。


「あーあ...本当の友達になれると思ったんだけどなぁ.....」


呟いた言葉はなにもない空間に溶けるように消えた。



私にはもう、友達はできない────。