悠斗はそう言って隣にあったゴミ箱を蹴った。


大きな音をたてて倒れた。


小さな悲鳴が聞こえる。


いつも無口な悠斗が怒っていることに驚いているんだろう。


「風間くん...これはね....」


「黙って。声聞きたくない。」


斎藤さんが弁解しようと口を開いたけど、悠斗が一蹴した。


「も、もう行こうよ。」


パタパタとグループの子が帰っていった。