「はぁ?あんたまた私に歯向かう気?うざいんだけど!」


そう言って腕を振り上げた。


やばい。そう思ったとき。



「俺は、お前みたいな女大嫌い。」


「は?誰よ!」


その言葉のお陰で藤井さんは叩かれずにすんだ。


斎藤さんは誰が言ったかわからず辺りを見渡しているけど、私には姿が見えた。


「見えないところでなに言ってんの!?」


怒りが変な方向にいっているのかなりふり構わず叫んでいる。