「じゃあさー。私たち机とか動かしておくから、律花ペンキ取ってきてー」 「うん。わかった。」 さっきも看板取りに行ったんだけどな……と少しイラっとしたけど、それは心の中にしまった。 置いてあるところにいくと、他のクラスの子も数人で来ていた。 さっきもそうだったけど、一人なのは私くらいで。 なんだか寂しくなった。 重いペンキの缶を持って教室に向かって歩いていく。 教室が近くてよかった。 そう思いながらやっとの思いで教室についた。 でも─────。