私が申し出を断らなかったことで、すべての競技に出る人が決まったようでホームルームが終わって放課後になった。 今日は、園芸部もサッカー部も休みだったようで、久しぶりに二人と帰ることにした。 「りっちゃん!久しぶりだね」 陽斗が大きく手を広げる。 陽斗が抱き着いてきそうになった。 「ちょっと待って!」 その前に手を引っ張って校門を出る。 「どうしたの?急に走り出して」 人が見えなくなってから歩き出す。 ぜいぜい息があがっている私と、涼しい顔の悠斗と陽斗。 なんで疲れてないんだ!