高校に入って一週間。 いや、中学校からの三年間と一週間。 私、こと立花律花(たちばなりつか)と隣をにこにこ歩く風間陽斗(かざまはると)、真顔で歩く悠斗(ゆうと)は朝、一緒に学校にいっている。 家は隣で、二人がインターフォンを押して、お母さんに怒られながら家を出るのも当たり前になっている。 表情こそ正反対の陽斗と悠斗だけど、顔は全く同じ。 そう、双子なのだ。