絢香に過去を打ち明けて背中を押してもらえた日から悠斗とも普通に話せるようになった。


学校に着くと絢香は私の前の席に座っていた。



「おはよ」


「おはよう」



私が席に座ると絢香はずいっと身を乗り出した。



「律花、今日って何月だ」


何だ急に、クイズ?



「十二月だけど……?」


外はマフラーを巻いてる人でたくさんだ。



「十二月にあるイベントは?」



「……?クリスマス……?」



「そう!正解!」



なんだかいつにも増してテンション高いな、絢香。



「なんかプレゼントあげないの?」


身を乗り出していた絢香は座り直して私を見た。



「あげないのって毎年あげてるけど……」