コップに映った自分を見つめる。



ゆらゆらと揺れるコップの中のジュースが私みたいだ。



ぼーっと揺れるコップの中のジュースを見つめていると、突然頬を掴まれた。



「なにひゅるの!?」


掴まれているせいでうまく喋れない。



私は掴んでいる張本人の絢香を睨みつけた。



「私ね、気付いてたよ。律花が悠斗のこと好きだって」



「え......」


ずっと気付かれないでいれたと思ってた。



「でも私ずるいからさ、気付かないふりした」



頬を掴まれたまま首を振る。