コップに映った自分を見つめる。
ゆらゆらと揺れるコップの中のジュースが私みたいだ。
ぼーっと揺れるコップの中のジュースを見つめていると、突然頬を掴まれた。
「なにひゅるの!?」
掴まれているせいでうまく喋れない。
私は掴んでいる張本人の絢香を睨みつけた。
「私ね、気付いてたよ。律花が悠斗のこと好きだって」
「え......」
ずっと気付かれないでいれたと思ってた。
「でも私ずるいからさ、気付かないふりした」
頬を掴まれたまま首を振る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…