「私ね、ふられちゃった」


「え?」


驚いた私は飲んでいたジュースを吹き出しそうになる。



絶対に成功していると思ってた。



「昨日、ふられたよ。好きな人がいるからって....」



絢香の「好きな人」という単語に反応する。



そっか、好きな人いるんだ。



絢香がふられたということに安心して、好きな人がいるということに落ち込んで.....。



本当に最低だ。