時計を見ると、もう交代の時間になっていた。
つまり、私たちも教室に戻らないといけない。
「ごめん。もういかなきゃ。」
「うん。後で行くから。」
「ありがとう。」
そう言って、私たちは自分のクラスに戻った。
「キャー!」
私たちが交代してから少ししたころ。
クラスの入り口らへんからなぜか黄色い声が聞こえた。
何事かと裏の厨房から出てくると、そこにいたのは。
「やっほー。」
陽斗と悠斗だった。
「こちらにどうぞ。」
羨ましそうにクラスにいる女子たちが私のことを見る。
そりゃあ学校の王子様が二人も来たら叫び声が上がるわけだ。


