営業スマイル全開の陽斗のクラスを後にして向かったのは一年三組。 なぜなら陽斗にそこに行けばわかると言われたから。 三組は四組のすぐ隣のクラス。 さっきまでは三組の大群で見えなかったけど、四組も人の多さが半端じゃない。 「こっちは悠斗ってことか」 横で絢香がつぶやく。 陽斗の言っていた意味が分かった気がした。 それでもピークの時間は過ぎたようで、案外すんなりと入ることができた。