私の意見なんて関係なくて悠斗は私の腕を引いて教室を出た。


「なに?どうしたの?」



校門を出たあたりで悠斗はつかんでいた腕を離して歩くスピードも普通になった。



「たまには一緒に帰ろうかなって。」


悠斗はそう言って頭をかいた。


...嘘だ。


ジトーっと疑いの目で悠斗を見る。


あきらめたのか悠斗ははぁ、とため息をついた。


「確かめたいことがあるんだよ。」



それだけ言うと、また前を向いて歩き出した。


しばらく歩いていると家の前までついた。