「男」という言葉がなんだか聞きなれなくてくすぐったい。 陽斗を男と意識しないから変な感じ。 「本当にさ、りっちゃん寝不足なの?」 「えっ?あ、うん。」 その話はもう聞かれないと思っていたから一瞬反応が遅れた。 「さらに顔色が悪くなってる気がするんだけど?」 「そ、そうかなぁ...」 私の顔を覗き込む陽斗の横を通り抜ける。 確かに最近も眠れてないけど。