「陽斗ー!」


「あ、やっばりりっちゃんだー!」


陽斗はなにも持っていない手で手をふった。


「陽斗は買い出しの帰り?」


「うん。りっちゃんも?」


「うん!」



陽斗は行く方を変えて私の隣を歩き出した。


「あれ?戻らなくていいの?」


「いいのいいの。学校戻っても女子うるさいし。」



うん。すごく想像できる。