私が立候補すると、ペンキだけだったはずが、あれもこれもと色々頼まれてしまった。 「律花大丈夫?一緒にいこうか?」 「ううん。大丈夫。私の分まで仕事お願いしていい?」 絢香が心配して声をかけてくれたけど断って教室を出た。 学校から20分くらい歩いたところにホームセンターがある。 多分頼まれたものは全部そこで買えるはず。 信号待ちをしていると、向かい側によく知っている顔が見えた。 信号が青になってからその人物に駆け寄る。