「二人とも好きだよ?でもあくまでも幼なじみとして。」 私がどっちかを好きだなんて、無い。 私は友達として好きなんだ。 絢香も私と同じように起き上がって、目線の高さが合った。 絢香は私をじーっと見つめてからはぁ、と息を吐いた。 そして切り出した。 「私ね、悠斗が好きなんだ。」 「そっ、か.....」 二人の言葉が闇に溶ける。 至近距離でやっと見えている絢香の顔はほんのり赤くなっているように見えた。