ピーンポーン


いつものように家のチャイムがなる。


「律花(りつか)!陽斗(はると)君と悠斗(ゆうと)君来てるわよ」


お母さんがうるさく言ってくる。


これもいつものことだ。


「行ってきます!」
           

今いこうとしてたの!という意味を込めてドアを開けた。


「おはよう!」


「.....はよ」



いつもの顔が見える。


「おはよう!」


私もそう返すと、一週間歩いてもうなれた通学路を三人で歩き始めた。