俺は華子を信じて乃愛瑠を追い出した。
俺はあまりにも必死な華子が嘘を
ついているようには見えなかった。


でも、乃愛瑠も傷ついてる。
けして誰かに言うわけでもないから
予想でしかない。
でも、乃愛瑠は
乃愛瑠の方が深く傷ついている
ように見えた。



海「・・・姉貴がいんだな・・・。

  でも、会いたい?
  離れ離れなのか?」


このことはあいつらは知ってんのか?


乃「スー・・・・」

さっきとはうって変わって気持ちよさそう
に寝ている。

俺は乃愛瑠の手を握った。


海「・・・あいつらはまだ探してん
  だろうか・・・・?


  ハッ
  あきらめろよ・・・・・。
  乃愛瑠は

  乃愛瑠を守るのは俺だ・・・・。」


乃愛瑠の手を握る力が増す。
すると
乃愛瑠も少し強く握り返してきた。


それだけで胸があたたかくなる。

そう、この感じ。
安心させてくれるこのあたたかさ。
俺の好きな体温。



きっと乃愛瑠じゃないとだめだ。



海「あいつらには・・・・・
  ぜってぇ渡さねぇ!!」


海斗side
end