俺は落ち着かねぇまま乃愛瑠を運んだ。
もちろん俺の部屋にな。


それから少し時間がたったとき。

乃「・・・ん・・・・・・・・」

海「・・・起きたか?」

顔をのぞけばまだ寝てる。
一瞬驚いてしまった・・・。

けどまだ信じらんねぇ・・・
乃愛瑠がこんなにきれいだったなんて。
あいつらはこのことを知って
いるのだろうか。
あいつらは乃愛瑠の抱える闇を知っている
のだろうか・・・・・・。

乃愛瑠はあいつらのことは信用
しているのだろうか・・・・・。

考えれば考えるほど悔しくなって
つらくなる。

胸が
海「苦しい・・・・・。



  んだよこれ・・・・。」




それからまた時間がたつ。

海「じっとしてっと眠くなるな・・・。



  にしても本当にきれいだな・・・。」



俺は乃愛瑠に手を伸ばした。



頬に触れる寸前で手をとめる。



海「おい、どうした?」

乃「・・ハ・・・ハ・・・
  う"・・・・・・・・・」

海「乃愛瑠!!」

引っ込めた手をもう一度乃愛瑠に
のばす。