この世のものと思えないほどのイケメン
が私を探してた・・・・・

とすれば、考えられるのは一人しかいない。


最近監視がいないと思えば
きっと居場所が分かったからもう見張る
必要がないからか・・・・・・。

でも、ご自分で連れ戻しにくるなんて・・・。



『これより、午後の部をはじめ─────

あ、もう時間だ・・・。

悩んだって仕方ない。
いつかはこの日が来ると思ってた。
みんなのことをもっと知りたいって思う前に
もっともっと好きになってしまう前に

離れたい。

じゃないと、離れたくなくなる。
一緒にいたいって思ってしまう。
巻き込みたくはない。

だから・・・
今日・・・・・・・・・・・





私は決心して舞台へ出る。

幕のところに光輝、達樹

舞台の上には彩人

観客席一番前のど真ん中に結城、要人

みんなと目をあわせる。
これが最後かもしれないから。



そして私は演じる。
ジュリエットを
そして

バトンタッチ