遅い・・・。

劇が終わってからけっこう時間たつのに
まだみんなこない。
乃愛瑠に会いたい・・・・・。

結「あ!!
  来たー!!
  乃愛───────」

要「乃愛瑠!!!!!!」

結「ぐあ!!」

俺は乃愛瑠って声をきいた瞬間走り出す。
結城は・・・・・
涙目でその場に倒れた。
多少の犠牲はいたしかたなし!

俺は結城を見るのをやめて
乃愛瑠の方を向く。

要「え?」

乃愛瑠は光輝にお姫様抱っこされてる。

要「・・・なんで?」

光「わかんねぇ。
  寝てた。」

達「疲れてるのではありませんか?」

彩「てか、お姫様を抱っこするなら
  俺がしたほうがいいんじゃね?」

見たら彩人も衣装を着たまま。
乃愛瑠がお姫様
納得いく。
可愛いし、似合う。
でも・・・

要「お前が王子かよ・・・。」

ないだろ。

彩「まーねん!」

うざ。

光「とりあえずどっか寝かせらんねぇか?」

要「こっち。」

俺は広いテーブルにみんなを案内する。

結「いてて・・・
  せっかく会えたのに話せないねー。」

残念と隣でつぶやく結城。
俺もそう思う。

彩「午後の部はお前らも来るんだろ?」

結「うん!」

要「ああ。」

彩「じゃあがんばんねぇとな!」


  ポンポン


と乃愛瑠の頭を優しくたたく。
こいつが女にここまで優しいなんて。

要「きも」

彩「え・・・?」

彩人はもともと軽い奴だけど
かといって優しく接するわけじゃない。
気が向いたら相手するってかんじ。

こいつも乃愛瑠に本気なんだ・・・。


要「チッ」

彩「さっきからなに!?」