「今日…?なんかあったか?」
今日は11月11日。
特に記念日というわけでもない。
今日は…
「ポッキーの日だよ!!」
ジャーン!とポッキーを先生の前に掲げる。
「そういえばそんな日もあったな」
と言いながらあたしの手からポッキーを奪い取った。
箱を開け、ポッキーを1本取り出した。
それを「ん」とあたしの方へと向けた。
それをパクッと咥える。
一口かじろうとすると、待って、と先生に止められた。
なんだろう、と顔を向けると咥えていない方の端を先生が咥えた。
「────ッ!?」
「せっかくだからポッキーゲームでもしようぜ?」
にやにやとしながら言うと、少しずつ少しずつ食べ進め始める先生。
徐々に迫って来る顔。
あたしは一口も進められないまま、あともう少しで唇が当たる距離まで近づいた。
思わず、ギュッと目をつぶった。
だけどなにも起こらず、そろそろと目を開ける。
間近にある先生と目があった。

