絶対、今顔真っ赤だ。
「ねぇ、綾人?」
私も綾人の前にしゃがんだ。
綾人が顔をあげる。
「私もね、綾人のこと好きだよ?」
顔に熱を残したまま、目を合わせてそう言うと、綾人が目を見開かせた。
「………は!?」
ガバッと立ち上がる綾人。
私も立ち上がる。
「私も、ずっとずっと前から綾人のことがすきだったんだよ」
もう一度、そう言うと今度は片手で顔を覆った。
よく見ると耳が赤く染まっている。
「…俺、超だっせーじゃん…」
「でも私は嬉しかったよ」
綾人が顔から手を外し、私と目を合わせる。
「俺と…付き合って、ください」
顔が赤い綾人の言葉に私は、じわ…と目に涙がにじむ。
「……はいっ!」
応えるのと同時に涙が一筋、頬を伝った。
END