莉緒と山川先生が付き合って1ヶ月が経った。


照れながら話してくれる莉緒が本当に幸せそうで頬が緩んだ。


文化祭も無事、成功して1年間の大きな行事はあと卒業式だけとなってしまった。


気づけばもう12月。


そして今日は終業式だ。


雪が降りそうなほど寒くて、体を震わせながら学校へと向かった。


自分の靴箱を上履きを取り出そうと、開くと上履きの上に1枚の小さな紙が置いてあった。


その紙を取り出し、上履きを履きながら開く。


【柏木さんへ
お話があります。
終業式が終わったあと校舎裏へ来てください】


とだけ書かれていて、名前はどこにも書いていないみたいだった。


も、もしかしてこれは…


告白…!?


漫画のような展開に、驚きを隠せない。


告白かと期待に胸を膨らませた。


お断りすることにはなるけど…もし告白だったら嬉しいな。


小さな紙をブレザーのポケットにいれた。





長い長い終業式が終わり、莉緒に声をかけて私は校舎裏へと向かった。