莉緒と山川先生が付き合って1ヶ月が経った。
照れながら話してくれる莉緒が本当に幸せそうで頬が緩んだ。
文化祭も無事、成功して1年間の大きな行事はあと卒業式だけとなってしまった。
気づけばもう12月。
そして今日は終業式だ。
雪が降りそうなほど寒くて、体を震わせながら学校へと向かった。
自分の靴箱を上履きを取り出そうと、開くと上履きの上に1枚の小さな紙が置いてあった。
その紙を取り出し、上履きを履きながら開く。
【柏木さんへ
お話があります。
終業式が終わったあと校舎裏へ来てください】
とだけ書かれていて、名前はどこにも書いていないみたいだった。
も、もしかしてこれは…
告白…!?
漫画のような展開に、驚きを隠せない。
告白かと期待に胸を膨らませた。
お断りすることにはなるけど…もし告白だったら嬉しいな。
小さな紙をブレザーのポケットにいれた。
☆
長い長い終業式が終わり、莉緒に声をかけて私は校舎裏へと向かった。