年下のキミと甘い恋を。




汗を拭い、微笑みながら私を囲むクラスのみんなにお礼を言った。


「「「──── っ!!」」」


男子達の顔が一気に赤くなった。


暑いからかな?熱中症じゃないといいけど…


心配になり、近くの男子の頬に手を伸ばそうとすると。


「楓菜!」


後ろから名前を呼ばれた。


振り向かなくてもわかる…私の大好きな人。


「お疲れ」


クラスの輪から少し離れたとこにいた綾人に駆け寄ると笑顔で頭に手を乗せられた。


そのまま髪をぐしゃぐしゃとかき混ぜられた。


「楓菜の割には頑張ったんじゃん?」


手を乗せたまま、顔を覗き込む綾人に赤くなる。


「汗くさいから近寄らないほうがいいよ」


ぶんぶんと頭を振って綾人の手から逃れると少し離れた。


「次、綾人なにでるの?」

「借り物競争」

「いいな!楽しそう!」