年下のキミと甘い恋を。



今も石灰でリレーのラインを引いたりと忙しそうにしている。


その中に綾人を見つけた。


同級生に指示を出しながらテキパキと動く綾人。


綾人、体育委員だったんだ。なんて思いながら私は教室へと向かった。


教室にはもうほとんどの人たちが集まっていてがやがやと賑わっていた。


自分の席にカバンを置いて、莉緒の席で宮城と話している莉緒に近づく。


「あ、おはよ柏木」

「おはよ〜!」


私に気づいて挨拶してくれる宮城と莉緒に挨拶を返して莉緒の隣の席の椅子に座った。


「なんかもう体育祭だね〜」


莉緒が机にぐだりながら言った。


私と宮城は首を縦に振る。


「ほんと早い〜
緊張してきた」


私は言いながら胸に手を当てる。


「頑張ってね、楓菜!」

「あまり無理はするなよ」


優しい言葉をかけてくれる莉緒と宮城にぎゅーっと抱きつく。


本番まであと少し。