年下のキミと甘い恋を。



「それ、柏木さんがいいと思いまーす」


………えっ!?


いきなりの発言に目を見開く。


800メートル走なんて絶対いや!!


「柏木さん、去年の持久走学年で4位だったしいいんじゃない?」


誰かがそんなことを言いだして。


クラスの雰囲気がだんだん800メートル走に行かせようという雰囲気に変わっていく。


「柏木どうだ?やってくれるか?」


先生の言葉に。


「はい…」


私は頷くしかなかった…





「終わった…」


HRが終わり、机にうなだれる私。


そんな私を莉緒はよしよしと慰めてくれる。


体育大会が憂鬱すぎるよーーーーー!!!





──1ヶ月後。


ついにやってきた体育大会。


学校に着くと、昨日までなかった入場門に退場門、たくさんのテントがたっていた。


委員の人たちが放課後にたててくれたんだろう。