「それ、柏木さんがいいと思いまーす」
………えっ!?
いきなりの発言に目を見開く。
800メートル走なんて絶対いや!!
「柏木さん、去年の持久走学年で4位だったしいいんじゃない?」
誰かがそんなことを言いだして。
クラスの雰囲気がだんだん800メートル走に行かせようという雰囲気に変わっていく。
「柏木どうだ?やってくれるか?」
先生の言葉に。
「はい…」
私は頷くしかなかった…
「終わった…」
HRが終わり、机にうなだれる私。
そんな私を莉緒はよしよしと慰めてくれる。
体育大会が憂鬱すぎるよーーーーー!!!
☆
──1ヶ月後。
ついにやってきた体育大会。
学校に着くと、昨日までなかった入場門に退場門、たくさんのテントがたっていた。
委員の人たちが放課後にたててくれたんだろう。

