年下のキミと甘い恋を。



「山川、ありがとー!
めっちゃ進んだ!」


今日、進んだ分をペラペラと確認していると山川に奪われた。


私と同じように山川もペラペラと軽く確認していく。


「たぶん、他のところは今日教えたようにやればできると思うから後は自力で頑張れよ。
あと先生つけろ、先生」


問題集であたしの頭を軽く叩く。


「あー!暴力反対ー!」

「うるせ!」


2人で話しているとふっと山川が真剣な表情になった。


あたしも釣られて真顔になる。


夕焼があたしたちをオレンジ色に照らす。


「莉緒…」


山川が切なそうにあたしの名前を呼んだ。


手が伸びてきてあたしの短い髪に触れる。


髪に触れていた手が頬に移動して優しく撫でた。


山川の顔がだんだん近づいてくる。


何故かあたしは動けなかった。


突き飛ばして拒否することはいくらでもできたはずなのに。