年下のキミと甘い恋を。



「……多くね?」


ノートを見て解けるところはあたしなりに頑張って解いた、つもり。


それでも山ほど残っている宿題に山川は呆れていた。


「柏木に教えてもらわなかったのか?」

「楓菜、後輩くんといちゃこいてるから」


ペラペラとページをめくっていた山川の手が止まる。


「あいつ、彼氏いんの?」

「彼氏じゃないけど両想いの男の子がね〜」

「ふーん。
…人のこと言えねーじゃねーか」


興味のなさそうな返事をしたと思ったらぼそっとなにか呟いた。


何か言った?と聞き返すとなんでもねーよ、とはぐらかされた。


「さ、やるぞ」

「おう!!」


気合十分で返事をし、数学の問題集を開いた。





「……今日はこれぐらいにするか」


んー、と腕を上に伸ばし伸びをする。


ふと窓の外を見ると空はオレンジ色になっていた。


夕焼けが教室を照らす。