「綾人ー?」
なかなか戻ってこない綾人を不思議に思ったのか他の男の子たちがこっちに走ってくる。
「ごめーん!!」
綾人はその男の子たちに叫んだ。
「……綾人、話。ある。」
俯きながら小さな声で言うとわかった、と返ってきた。
「俺ちょっと抜けるわー!」
また叫んだ綾人は私の手をつかんでまたあの時みたいに引っ張った。
男の子たちの不服そうな声を背にどんどん進んでいく。
とりあえず人目のつかない校舎裏まで私は引っ張られ続けた。
手を離して振り返る綾人。
綾人は私を冷たく見下ろす。
「……っ」
私は思わず俯いた。
逃げるな、ちゃんと話せ!
自分で自分を励まして勢いよく顔を上げた。
「…この前のこと、ごめんね。」
話し出した私に綾人は少し目を見開いた。
「綾人がなんかしたんじゃ、なくて、その」

