年下のキミと甘い恋を。



本館に向かう途中に何度か1年生とすれ違った。


職員室で美術の先生にまだ出せていなかった課題を渡す。


教室に戻って莉緒と一緒にまた教室を出た。


校庭を歩きながらまたサッカーをしている男子を見つめる。


サッカー部にはいればいいのに…なんて思っているとぱっと視界が暗くなった。


と、同時に顔になにかが当たった。


「……いった」


なにかが衝突した勢いで尻餅をつく。


顔を抑えながらそのなにかを見ると、サッカーボールだった。


「すいませー…」


謝る男の子の声が途切れる。


この声、は…


声の方に顔を向けるとやっぱり綾人だった。


綾人は気まずそうに顔を背けると


「ごめん。」


と一言だけ呟いてボールを拾った。


逃げるように去っていこうとする綾人の服を私は急いで立ち上がってつかんだ。


折角のチャンスだ。


逃がしてなんか、やらない。