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あれから2週間。


7月にはいり、もう日差しも強くなっていた。


あのあと、莉緒から電話がかかってきて全てを話した。


やっぱりうまくいったと思っていた莉緒は怒ってくれた。


綾人くんのとこ行こうか!?なんて言ってくれたし私ももちろん怒られた。


綾人の誕生日は来週。


渡せる気がしないから、誕生日が過ぎたら宮城に渡そう。


なんて考えていると、山川先生に指されてしまった。


「柏木。この問題前出て解いてみろ。」


話を聞いていなかったことがばれていたのか、できないだろ?みたいな顔して私にチョークを渡す山川先生。


「…ざーんねん」

「?」


ボソッと呟く。


── 私、予習くらいはきちんとしてんだわ。


カッカッと黒板に書いてある問題をさっと解いて答えを書いた。


「せ、せいかい…」