俯く私の顔を綾人は覗き込むようにして言った。
そうじゃないの、そうじゃない。
綾人はなにも悪くないの。
そう思うのに、言葉にならなくて。
代わりに涙がぽろぽろと溢れた。
「……っ」
「……ごめん。」
綾人はそう言って私の頭にポンっと手を乗せた。
私に背を向け、そのまま資料室を出て行ってしまった。
伝えられないもどかしさや、綾人の切なそうに笑う顔、「ごめん」って言った声が頭の中でぐるぐる回る。
私はしばらくそこで泣いていた。
☆
気づけば日はすっかり沈んでいた。
どれくらい泣いてたんだろう。
目が腫れていてうまく開けられない。
とりあえず私は立ち上がった。
時間を見ようと、携帯を開くと莉緒から1通、LINEが届いていた。
〈どうなったか教えてね☆〉
上手くいった、と思ってるんだろうな…
むしろ悪化したよ…

