え、え、なんで…?
なんかもう頭が混乱してよくわからない。
なかなか資料室にはいらない私に綾人はん、と言いながら手を伸ばした。
私もゆっくりと手を伸ばし、綾人の手をつかんだ。
と、同時に思いっきり引っ張られ、資料室に入らされた。
カチャ、と鍵を閉める音がする。
「……やっと話せるな」
少し、切なそうに笑う綾人。
また胸が締め付けられた。
……そんな風に笑わないでよ。
言えるわけないけど。
「……なんで俺のこと無視すんの?
俺なんかした?」
「ちがっ…」
悲しそうな表情と声に思わず声を上げた。
「じゃ、なんで?」
綾人が一歩、また一歩私に近づいてくる。
私も後ろに下がりながら言葉に詰まった。
── 綾人が好きだなんて言えるわけ、ないじゃない。
「そんな顔させてんのは俺なの?」

