年下のキミと甘い恋を。



一部の女子から黄色い声があがった。


触れられた、腕が、熱い。


「綾人…!私、自分で歩けるから…!」


注目されている恥ずかしさや綾人と会えた嬉しさ、その他もろもろとあいまって私は泣きそうになりながら綾人に訴えた。


「無理。お前離したら逃げるだろ。
今日こそ、逃がさねぇから。」


こっちを振り向かずに言う綾人に胸がきゅうと締め付けられた。


私はなにも言えず、そのまま綾人に引っ張られていた。


「…ここらへんでいいか」


そう言って綾人が足を止めたのは資料室の前。


新校舎にある資料室は、滅多に人が来ない。


「鍵しまってるんじゃ…」


私がそう言うと綾人は少しにやっと笑って資料室の扉に手をかけた。


手を引くとガチャっと音を立てて開いた。


「え、なんで…」

「ここの鍵、俺が持ってるから」


何食わぬ顔で資料室へとはいっていく。