年下のキミと甘い恋を。



さっと身体を起こした。


まだ、怖い。


話さない期間が長くなるほど、綾人と会うことが怖くなった。


ここから一歩


まだ私はふみ出せずにいる。





その日の放課後。


「ふーうなっ」


HRが終わり、カバンを持った莉緒が私の席の前に立った。


私も頷いて立ち上がる。


莉緒と並んで階段を降りていると、後ろから誰かに肩を掴まれた。


驚いて振り向くと、── 息を切らした綾人がいた。


「あ、やと…?」


ハァハァと浅い呼吸を繰り返す綾人を見つめる。


「お前さぁ…」


少しずつ呼吸が整ってきた綾人は呆れたように口を開いた。


莉緒は気を利かせて先に帰ったらしく、周りを見渡してもいなかった。


その代わり、他の2年生や3年生にびっくりするほど注目を受けていた。


「……場所変えるぞ」


腕を掴まれ、強引に引っ張られる。