リストバンドを手に取って、やっぱり置いて…を何度も繰り返す。
「あの…彼氏さんへのプレゼントですか?」
店員さんが横からすすす、と寄ってきた。
か、かれし!?
その言葉に顔の前で両手を横に振りながら否定する。
「ち、ちがいます…!!」
私がそう言うと意外そうな顔を見せる店員さん。
「あら、すごく悩んでいらしたのでてっきり彼氏さんにかと…」
「いや、あの、知り合いに…」
店員さんがリストバンドを手に取った。
「このリストバンド、こちらで最後となるんですが…
どうなさいますか?」
さ、最後か…
今、綾人と全然話せてないのに誕生日プレゼントとか重くない…?
でも最後だし…
「か、かいま、す…」
結局、店員さんの策略?にのせられてリストバンドを買ってしまった。
綾人に渡せなかったら宮城にプレゼントしよう…

