反射的に目を背ける。
今朝の光景が頭をよぎった。
ズキズキと胸が痛む。
少しスピードをあげて学校を後にした。
☆
綾人を好きだと自覚したあの日から2ヶ月が経った。
梅雨が始まりじめじめとしている。
あれから綾人とは会うことがなくて、悲しい反面、ほっとしている自分がいた。
また女の子と一緒にいるところを見てしまうんじゃないか、って…
会いたいけど会いたくない。
会いたくないけど会いたい。
この想いがずっとぐるぐるしている。
なにもできないまま、結局2ヶ月が過ぎていた。
「あー。だめだ。暑い。じめじめする。」
私の机にぐだーと倒れこんでいる莉緒。
私は莉緒の頭をよしよし、と撫でた。
「そういえばもうすぐ莉緒の誕生日だね。なんか欲しいものある?」
「んー。楓菜と遊びに行きたい!」

